最新記事

安全保障

日韓が軍事機密の共有協定に実質合意、韓国野党は反発

2016年11月15日(火)11時01分

 11月14日、日本と韓国両政府は、軍事上の機密情報を共有するために必要な協定に実質合意し、仮署名した。両国とも国内手続きを経て早期の正式署名を目指す。写真は訓練中の韓国軍兵士、2012年6月撮影(2016年 ロイター/Woohae Cho)

日本と韓国両政府は14日、軍事上の機密情報を共有するために必要な協定に実質合意し、仮署名した。両国とも国内手続きを経て早期の正式署名を目指す。

しかし、韓国では日本との軍事的な関係強化に反発が強く、不安定化している朴槿恵政権政権下で国内の支持を得られるかどうか不透明だ。

日韓は米国を介して軍事情報を共有しているが、直接やりとりする軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を締結すれば、北朝鮮のミサイル発射や核実験への対応を強化できるようになる。両国とも法制当局の審査を経て、早期に締結したい考え。

韓国の野党は、今回も強く反発している。14日の日韓協議に先立ち、日本と仮署名すれば国防相を弾劾する方針を表明した。両国は2012年に署名寸前までこぎつけたが、韓国側が世論に配慮して取りやめた経緯がある。

(久保信博 取材協力:Ju-min Park)



[東京 14日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

米、ウクライナ戦争終結へ何が可能か判断 18日外相

ワールド

ロシア副首相、OPECプラスの減産縮小延期を否定=

ビジネス

FRB、利下げにはインフレ低下の確信強まる必要=ボ

ワールド

西側諸国の存続には「自国優先」が不可欠=米下院議長
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞が浄化される「オートファジー」とは何か?
  • 2
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防衛隊」を創設...地球にぶつかる確率は?
  • 3
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VATも標的に
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 6
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 7
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 8
    ロシアの戦車不足いよいよ深刻...「独ソ戦」時代のT-…
  • 9
    ドイツ国防「問題だらけ、解決策皆無」「ドローンは…
  • 10
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 1
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」
  • 2
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 3
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン...ロシア攻撃機「Su-25」の最期を捉えた映像をウクライナ軍が公開
  • 4
    2025年2月12日は獅子座の満月「スノームーン」...観…
  • 5
    【徹底解説】米国際開発庁(USAID)とは? 設立背景…
  • 6
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 7
    週に75分の「早歩き」で寿命は2年延びる...スーパー…
  • 8
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 9
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップル…
  • 10
    【クイズ】今日は満月...2月の満月が「スノームーン…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 9
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中