最新記事

ブラジル

リオ五輪開幕迫るなか、ブラジル税関職員が無期限スト突入

2016年7月13日(水)19時45分

7月12日、リオデジャネイロ五輪の開幕を3週間後に控えたブラジルで、税関職員が賃上げを求めて14日から無期限のストライキに突入する。五輪開催中は数十万人の観光客が同国を訪れることが見込まれているため、ストが終結しなければ空港などでの混乱が予想される。写真は同五輪会場付近で11日撮影(2016年 ロイター/Bruno Kelly)

 リオデジャネイロ五輪の開幕を3週間後に控えたブラジルで、税関職員が賃上げを求めて14日から無期限のストライキに突入する。五輪開催中は数十万人の観光客が同国を訪れることが見込まれているため、ストが終結しなければ空港などでの混乱が予想される。

 税関などで働く税務監査官の労組は先週8日、8月から5.5%の賃上げを実施するという約束を尊重するよう政府に圧力をかけるため、ストライキを行うことを採決した。労組のトップ、クラウディオ・ダマセーノ氏がインタビューで明らかにした。政府が賃上げの法令を発布するまで、毎週火曜日と木曜日にストライキを実施する計画だという。

 ルセフ大統領が弾劾裁判のために停職となるなど政治が混乱している上、深刻な経済危機やジカ熱など問題が山積する同国で滞りなく五輪が開催できるのか、懸念が強まっている。

 地元当局によると、8月5日に開幕するリオ五輪を観戦するために50万人以上の外国人観光客が同国を訪れると予想されている。ダマセーノ氏は「五輪開幕までストライキが続けば、確実に五輪が混乱に陥る」と述べた。

[ブラジリア 12日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国副首相、香港と本土の金融関係強化に期待

ワールド

高市首相、来夏に成長戦略策定へ 「危機管理投資」が

ワールド

サムスンSDI、蓄電池供給でテスラと交渉 株価急騰

ビジネス

スタバ、中国事業経営権を地元資本に売却 競争激化で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつかない現象を軍も警戒
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    【HTV-X】7つのキーワードで知る、日本製新型宇宙ス…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中