最新記事

新型コロナウイルス

コロナ後遺症で男性がEDになる「懸念は現実的」:専門家

2021年3月16日(火)06時55分
ニルマル・ナラヤナン
ED(勃起障害)

ウイルスが血管に問題を起こす結果…… SASINPARAKSA/ISTOCK

<新型コロナウイルスの後遺症は、味覚障害や倦怠感だけではない>

味覚障害から倦怠感、脱毛まで新型コロナウイルスの後遺症はさまざま。その1つとして、男性の勃起障害(ED)が起こり得ると、著名な感染症専門家ディーナ・グレイソン医師が米NBCに語った。

専門家たちはこれまで、コロナの長期的な悪影響として、呼吸系や神経系の合併症を指摘してきた。

「このウイルスは血管に問題を起こすことが分かっている。そのため、EDを起こす懸念は現実的なものだ」と、グレイソンは言う。

コロナから回復できても、多くの人には長期にわたる後遺症が残りやすく、時には死に至ることもある。

グレイソンによれば「感染者が増えるに従い、残念なことに、長期的な悪影響がますます多く見られるようになってきた」。

数カ月前には中国の科学者たちが、新型コロナに感染した男性はテストステロン(男性ホルモン)値が低いことを発見。性欲を制御するホルモン値の低下は、性的不能につながり得るとも結論付けていた。

(3月16日発売の本誌「日本人がまだ知らない コロナ後遺症」特集では、呼吸器系感染症とばかり思われていた新型コロナが脳に与える深刻なダメージや、回復までに何カ月もかかる「長期コロナ感染症」、コロナが治った後に赤ちゃんを襲う「MIS-C」など、最新研究をレポートする)

ニューズウィーク日本版 日本時代劇の挑戦
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月9日号(12月2日発売)は「日本時代劇の挑戦」特集。『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』 ……世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』/岡田准一 ロングインタビュー

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

英政党献金、第3四半期はリフォームUKが最大 実業

ワールド

ウクライナの子ども7人がロシアから帰国、トランプ夫

ワールド

米国の対中貿易、均衡へ規模縮小の必要性も=USTR

ワールド

米軍、「麻薬船」攻撃 4人殺害と発表
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 3
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 6
    「ロシアは欧州との戦いに備えている」――プーチン発…
  • 7
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 8
    見えないと思った? ウィリアム皇太子夫妻、「車内の…
  • 9
    【トランプ和平案】プーチンに「免罪符」、ウクライ…
  • 10
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 4
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 10
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中