北アイルランドめぐる英･EU「ソーセージ戦争｣、3カ月の停戦で合意

欧州連合（EU）は、英領北アイルランドの取り決めを巡る「ソーセージ戦争」と呼ばれる英国との対立について、3カ月の「停戦」とすることに合意した。英グレーズで2015年12月撮影（2021年　ロイター/Neil Hall）

欧州連合（EU）は30日、英領北アイルランドの取り決めを巡る「ソーセージ戦争」と呼ばれる英国との対立について、3カ月の「停戦」とすることに合意した。EU離脱に伴って冷蔵肉製品を英本土から北アイルランドに出荷できないようにする規制適用の猶予期間を延長する。

EUはまた、医薬品や盲導犬がアイルランド海を越えるのを容易にするほか、北アイルランドの運転手が既存の保険でアイルランドに移動できるようにする。英国との緊張緩和に向けた動きだ。

冷蔵肉製品に対する猶予期間は7月1日に切れる予定だった。猶予期間が切れれば、英国産の非冷凍ソーセージ・ひき肉はEUの禁止措置によりアイルランド海を越えられなくなる。英国政府は猶予期間の3カ月延長を求めていた。

EUの欧州委員会は、3カ月延長は最後であり、スーパーマーケットがこれまでとは異なる食肉製品供給体制を築くためにこの期間を利用するべき、もしくは一致した公衆・動物・植物衛生基準を維持するというEU提案を英国が受け入れるべきとしている。

［ロイター］

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