欧州の武器輸入、5年間で3倍超に急増 世界首位=シンクタンク
ポーランド陸軍の将校。2024年12月、同国ソハチェフにある陸軍基地で撮影。REUTERS/Kuba Stezycki
[ストックホルム 9日 ロイター] - シンクタンクのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が9日に発表したデータによると、過去5年間の武器輸入で欧州が世界トップとなった。ロシアの脅威や、安全保障に対する米国のコミットメントを巡る信頼低下を受けた各国政府の対応が背景にある。
ロシアの侵攻を受けるウクライナの防衛支援や、自国の防衛力強化を進める中、2021─25年の欧州諸国の武器輸入は16─20年比で3倍以上に拡大した。
SIPRI武器移転プログラム責任者のマシュー・ジョージ氏は「欧州諸国への武器流入急増により、世界の武器移転はほぼ10%押し上げられた」と述べた。
欧州は世界の武器輸入の33%を占め、16─20年の12%から拡大した。
欧州諸国は国内生産の拡大にもかかわらず、米国製兵器、特に戦闘機や長距離防空システムの購入を引き続き増やした。
中東諸国の武器輸入は13%減少したが、サウジアラビアとカタールは上位4カ国に名を連ねた。SIPRIによると、この減少はサウジが大量発注した武器が集計に反映されていないことが主な要因という。
供給では、米国が世界の武器輸出市場におけるシェアを36%から42%に拡大し、支配的地位を固めた。フランスは世界輸出の9.8%を占め、第2位の供給国となった。一方、ロシアのシェアは22年のウクライナ侵攻を受け、21%から6.8%に低下した。
欧州全体の輸出シェアは28%で、ロシアの4倍、中国の5倍だった。





