中国のイラン産原油輸入、6月に急増 紛争前の輸送加速などで

中国が6月1─20日にイランから輸入した原油は日量180万バレル超と、過去最高を記録したことが船舶追跡会社Vortexaのデータで明らかになった。写真は2023年1月、上空から撮影した中国浙江省の石油ターミナル(2025年 ロイター/China Daily via REUTERS/File Photo)
Siyi Liu Trixie Yap Enes Tunagur
[シンガポール/ロンドン 27日 ロイター] - 中国が6月1─20日にイランから輸入した原油は日量180万バレル超と、過去最高を記録したことが船舶追跡会社Vortexaのデータで明らかになった。アナリストらは、6月の中国のイランからの原油輸入急増の背景には、13日にイスラエルによるイランへの奇襲攻撃から始まった中東紛争を前に輸送が加速したほか、独立系製油所からの需要が改善したことがあるとの見方を示している。
中国は世界最大の石油輸入国でありイラン産原油の最大の輸入国。
さらに、調査会社Kplerのデータによれば、今月27日時点での中国のイラン産原油・コンデンセートの輸入量は月初来平均で日量146万バレル。5月は日量100万バレルだった。
Kplerのシニアアナリストは、イラン産原油の主な買い手である中国の独立系石油精製業者「ティーポット」も、備蓄の枯渇に伴い強い需要を示したと述べた。