ロス山火事で水道電力局を提訴、貯水池の管理不備と住民ら主張

1月13日、米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊の山火事を巡り、高級住宅地パシフィックパリセーズで被害を受けた住民らが、消火に不可欠な水を供給する貯水池を適切に管理しなかったとして、ロサンゼルス水道電力局(LADWP)を提訴した。写真は火災の残骸。パシフィックパリセーズで撮影(2025 ロイター/Carlos Barria)
Laila Kearney
[13日 ロイター] - 米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊の山火事を巡り、高級住宅地パシフィックパリセーズで被害を受けた住民らが13日、消火に不可欠な水を供給する貯水池を適切に管理しなかったとして、ロサンゼルス水道電力局(LADWP)を提訴した。
原告側は火災発生時の7日時点で枯渇していた近くのサンタイネス貯水池について、LADWPが貯水を維持すべきだったと主張。同貯水池は4億4300万リットルの容量があったが、2024年2月以来使用不能だったという。
住民らの代理人を務める法律事務所ロバートソン&アソシエイツがロサンゼルスの裁判所に提出した訴状は「パリセーズ火災は、何の落ち度もないのに数時間でホームオーナーからホームレスとなった犠牲者にとってトラウマとなる出来事だ」としている。
パリセーズ火災ではすでに約96平方キロを焼失。少なくとも8人が死亡し、数千の建造物が被害を受けた。13日になっても脅威は続いている。
カリフォルニア州のニューサム知事は先週、LADWPによる水資源の取り扱いについて調査を求めた。
LADWPからは今のところコメントを得られていない。