トランプ・メディアに契約違反の判決、デラウェア州裁判所
米デラウェア州の裁判所は、トランプ前米大統領(写真)のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)が、パトリック・オーランド氏率いるARCグローバルとの契約に違反したとの判断を示した。米ランチョパロスベルデスで13日撮影(2024年 ロイター/David Swanson)
Tom Hals
[ウィルミントン(米デラウェア州) 17日 ロイター] - 米デラウェア州の裁判所は、トランプ前米大統領のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)が、パトリック・オーランド氏率いるARCグローバルとの契約に違反したとの判断を示した。
オーランド氏はTMTGを合併した特別買収目的会社(SPAC)「DWAC」の元最高経営責任者(CEO)。ARCは受け取るべき株式をオーランド氏に対する個人的な恨みで減らされたとして提訴していた。
裁判所はARCには今月19日のロックアップ期間(持ち株売却禁止期間)終了前に追加で50万株強の株式を受け取る権利があるとの判断を示した。
一方、TMTGはオーランド氏が受託者義務に違反したと提訴していたが、裁判所はこれについて、エスクロー口座にあるTMTG株270万株強を返却するようオーランド氏に命じた。
オーランド氏はDWACの上場時にTMTGと合併する計画を公表していなかったとして7月に米証券取引委員会(SEC)から提訴された。ARCの投資家からも訴訟を起こされている。
TMTGも、トゥルース・ソーシャルの共同創業者が株式の受け取りをTMTGに妨害されたとして提訴するなど、複数の訴訟を起こされている。