ニュース速報
ワールド

ハンガリー、EU基金の払い戻し阻止へ ロシア産原油輸送再開なければ

2024年07月24日(水)12時24分

 7月23日、ハンガリーのシーヤールトー外務貿易相(写真)は、ウクライナが同国の領域を通るパイプライン経由でのロシア石油大手ルクオイルの原油輸送を許可するまで、欧州連合(EU)がウクライナに軍需品を供与した加盟国に対して行う払い戻しを阻止する考えを示した。写真はロシアのモスクワで5日撮影(2024 ロイター/Evgenia Novozhenina)

[ブダペスト 23日 ロイター] - ハンガリーのシーヤールトー外務貿易相は23日、ウクライナが同国の領域を通るパイプライン経由でのロシア石油大手ルクオイルの原油輸送を許可するまで、欧州連合(EU)がウクライナに軍需品を供与した加盟国に対して行う払い戻しを阻止する考えを示した。

スロバキアとハンガリーは今月初め、パイプライン経由でのルクオイルからの原油供給の受け入れを停止したと発表した。ウクライナが先月、ルクオイルからの原油輸送を禁止したためだ。

ハンガリーのエネルギー省は23日、供給の安全保障に関する作業部会を招集した。同省は声明で、「これまで講じてきた対策を見直し、今後取るべき対策を検討していく」と述べた。

シーヤールトー氏は、地元テレビ局ATVに対し、「ウクライナがこの問題を解決しない限り、欧州平和ファシリティー(EPF)から拠出する65億ユーロ規模のウクライナ軍事支援に関する払い戻しは忘れるべきだ」と強く訴えた。

EPFは2021年に創設され、EU加盟国が他国に軍需品を供与した場合、資金が還付されるキャッシュバック制度としての役割を果たしている。

ロシアが22年にウクライナ侵攻を開始して以降、ウクライナに武器を供与したEU加盟国は、この基金からの還付金を要請することができる。しかし、ハンガリーは、さまざまな問題があるとし、次回分の支払いを1年以上も阻止している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

FRBはAI導入に伴う構造的な失業率上昇を相殺でき

ワールド

中国軍の汚職粛清、指揮系統・即応態勢に打撃=英国際

ワールド

トランプ氏「加齢で不安定化」、米世論調査で6割 共

ワールド

ウクライナ紛争、西側の介入で広範な対立に=ロシア大
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 5
    ペットとの「別れの時」をどう見極めるべきか...獣医…
  • 6
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 7
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 8
    IMF、日本政府に消費減税を避けるよう要請...「財政…
  • 9
    武士はロマンで戦ったわけではない...命を懸けた「損…
  • 10
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中