ニュース速報
ワールド

ロシア、英軍施設への反撃警告 ウクライナ支援巡る英外相発言で

2024年05月07日(火)08時48分

ロシア外務省は6日、英国がウクライナに提供した兵器がロシア国内への攻撃に使用された場合、ロシアはウクライナ国内外の英国の軍事施設や装備に対し反撃する可能性があると警告した。3日撮影(2024年 ロイター/Roman Baluk)

Guy Faulconbridge Muvija M

[モスクワ/ロンドン 6日 ロイター] - ロシア外務省は6日、英国がウクライナに提供した兵器がロシア国内への攻撃に使用された場合、ロシアはウクライナ国内外の英国の軍事施設や装備に対し反撃する可能性があると警告した。

英国のキャメロン外相は2日、ウクライナを訪問し、「必要な限り」年間30億ポンド(37億4000万ドル)の軍事援助を行うと確約。また、供与した武器がロシア国内で使用されることに反対しない意向を示した。

これを受け、ロシア外務省はナイジェル・ケイシー駐ロ英大使を呼び出し、正式に抗議。キャメロン外相の発言は英国が事実上、紛争に関与することを認めるものであり、ウクライナに提供された長距離兵器はロシアに対しては使用されないというこれまでの意向と矛盾しているとした。

一方、英国はケイシー大使が呼び出されたことを否定し、大使はロシア政府高官と「外交的な会談」を行い、ロシアの侵略を受けるウクライナへの英国の支持を改めて表明したとした。

ロシア外務省はケイシー氏に対し「ウクライナが英国の兵器を使ってロシア国内を攻撃した場合、ウクライナ国内外の英国の軍事施設や装備が標的になる可能性がある」と警告。キャメロン外相の発言は事態を深刻化させるとし、「英国によるこのような敵対的な行動がもたらす悲惨かつ不可避の結果を熟考し、(キャメロン)外相の好戦的で挑発的な発言を最も断固かつ明確な方法で直ちに撤回する」よう求めたとした。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は続伸、米株高と円安好感 中盤から一

ビジネス

中国5月PPI、1年10カ月ぶり大幅マイナス CP

ワールド

インドネシア、EUとの自由貿易交渉が月内に成立見通

ビジネス

ECBの金融緩和路線、さらなる調整必要か=スペイン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 2
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、健康に問題ないのか?
  • 3
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全な場所」に涙
  • 4
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 5
    コメ価格高騰で放映される連続ドラマ『進次郎の備蓄…
  • 6
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 7
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 8
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 9
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「銀」の産出量が多い国はどこ?
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 4
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 5
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 6
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 7
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 8
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 9
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 10
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中