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メキシコ、南部国境に移民集中 北部にも流入

9月26日、メキシコ政府は同国を経由して米国に渡る移民が急増する中、南部の国境付近で数千人の移民を分散させる対応を取った。写真はリオ・グランデ川を渡る亡命希望者ら。26日撮影(2023年 ロイター/Daniel Becerril)
Jose Torres Daniel Becerril
[タパチュラ/ピエドラスネグラス(メキシコ) 26日 ロイター] - メキシコ政府は26日、同国を経由して米国に渡る移民が急増する中、南部の国境付近で数千人の移民を分散させる対応を取った。しかし北部では新たな強制措置導入にもかかわらず、貨物列車で国境沿いの都市に移民が流入し続けている。
メキシコ国立移民研究所(INM)は、中米グアテマラとの国境に近い南部のチアパス州タパチュラ市から州内の別の都市や付近のベラクルス州、タバスコ州に8000人以上の移民を移動させるため、189台のバスと73台のバンを手配したと発表した。
INMは声明で、メキシコ難民局(COMAR)の事務所で移民の異常な集中が見られるとし、安全のために移動させたと説明した。
一方、北部のコアウイラ州では26日朝に数百人の移民がピエドラスネグラスに向かう高速道路に広がり、国境を挟んで向かい側に位置する米テキサス州の都市イーグルパスを目指した。
北部に向かう貨物列車に乗り込む移民が非常に多く、メキシコ当局は週末に米当局と協議。課題に対処する一連の措置で合意したと発表した。