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北朝鮮軍事パレードで過去最多のICBM、固形燃料式との見方も

2023年02月10日(金)11時57分

北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は9日、前日夜に朝鮮人民軍創設75年を記念する軍事パレードが行われ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などが披露されたと伝えた。写真は2月8日、平壌で撮影(2023年 Maxar Technology/Handout via REUTERS)

[ソウル 9日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は9日、前日夜に朝鮮人民軍創設75年を記念する軍事パレードが行われたと伝えた。過去最多の大陸間弾道ミサイル(ICBM)が披露され、専門家によると新たな固体燃料式のICBMの可能性がある。

KCNAは自国の「最高の」核攻撃能力を示し、戦術核運用部隊も参加したと報道。金正恩朝鮮労働党総書記も娘と一緒に軍事パレードに出席したという。

KCNAが公開した画像には同国最大級のICBM「火星17」が11基写っている。

米カーネギー国際平和財団のアンキット・パンダ氏は、ICBMランチャーの数はこれまでのパレードと比べて最も多いとツイッターに投稿した。これだけのICBMに複数の核弾頭を搭載すれば、米国のミサイル防衛システムを飽和させるのに十分と分析した。

韓国梨花大学のレイフエリック・イーズリー教授は、固形燃料式ミサイルと小型核爆弾の実験という形で、北朝鮮は国際社会に抑止と威圧能力を示そうとする公算が大きいとの見方を示した。

一部のアナリストは、火星17の後に続いたのはキャニスターに収納された固形燃料式ICBMの試作品か模型の可能性があると指摘する。パンダ氏は2017年のパレードで示されたものとは違うもののようだと述べた。

北朝鮮の大型弾道ミサイルのほとんどは液体燃料を使用しており、発射場で推進剤を装填する必要があるため作業に時間がかかる。固体燃料式ミサイルは発見して破壊することが難しいため、北朝鮮にとって同方式のICBM開発は重要な目標となっていた。

新型ミサイルがどの程度発射実験に近づいているかは不明。

*動画を付けて再送します。

ロイター
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