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欧州医薬品庁、抗生物質不足を「重大事象」に指定せず

2023年01月27日(金)10時02分

 1月26日、欧州医薬品庁(EMA)は、欧州連合(EU)域内の抗生物質不足について、既存の対応措置が短期的に機能していることを考慮し、「重大事象」に分類しない方針を決めた。 パリで9日撮影(2023年 ロイター/Gonzalo Fuentes)

[ロンドン 26日 ロイター] - 欧州医薬品庁(EMA)は26日、欧州連合(EU)域内の抗生物質不足について、既存の対応措置が短期的に機能していることを考慮し、「重大事象」に分類しない方針を決めた。

重大事象に指定されると、EMAは欧州全土で協調行動を行い、製薬会社の報告義務を強化することができる。

EMAによると、ほぼすべての欧州諸国が現在、抗生物質不足を報告している。

需要の急増は、2年に及ぶ新型コロナウイルス感染防止の制限で世界的に抗生物質の供給が圧迫され、輸入品の入手が難しくなったことを背景にしている。

患者と消費者の団体は25日、EMAに対し、抗生物質不足への対応が十分でないとし、代わりの抗生物質の使用がほかの医薬品の供給を圧迫していると訴える書簡を送付した。また、即座に解決につながらないとしても、欧州全域でこの問題の度合いを把握しやすくするために「重大事象」に指定するよう要請した。

ロイター
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