[ワシントン 12日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は12日、2021年の世界の公的債務と民間債務の合計の対国内総生産(GDP)比が247%だったと発表した。

新型コロナウイルスのパンデミックの影響で過去最高だった前年の257%から10%ポイント下がり、70年ぶりの大幅な低下となった。パンデミック前の水準はなお大幅に上回っている。

ドル建ての債務総額は、ペースは鈍いながらも増加し続けており、昨年は235兆ドルと過去最高を記録した。

IMFのガスパール財政局長は、名目GDPを考慮すると今年はほとんどの国で債務のGDP比がさらに低下する見通しだが、多くの国で経済成長が鈍化し、債務返済コストが上昇していることから、来年は低下の度合いがかなり小さくなるとの見方を示した。

190カ国のデータによると、非金融企業や家庭の債務を含む民間債務は21年の対GDP比が前年から6%ポイント低下して153%となり、全体の低下を主導。公的債務は4%ポイント低下の96%と、過去10年間で最大の低下となった。

IMFによると、債務のGDP比が異例な大きさで変動したのは新型コロナのパンデミックからの経済回復とインフレ率の急上昇が原因だった。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。