日・スリランカ首脳、債務再編の重要性で一致

　岸田文雄首相（右）は２８日午後、スリランカのウィクラマシンハ大統領と会談した。代表撮影（２０２２年　ロイター）

［東京　２８日　ロイター］ - 岸田文雄首相は２８日午後、スリランカのウィクラマシンハ大統領と会談した。両首脳は、スリランカの債務問題について、全ての債権国が参加し透明かつ公正な負担のもとでの債務再編の重要性で一致した。首相官邸が同日夕、会談内容を発表した。

同大統領は安倍晋三元首相の国葬参列のため来日中で、岸田首相による一連の「弔問外交」の一環として会談が行われた。

岸田首相は大統領に対し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて二国間関係を一層強化していくことやスリランカに人道支援を実施中であることなどを述べた。国際ルールを順守した透明で公正な開発金融の重要性についても指摘した。

両首脳は地域情勢についても意見交換し、力による一方的な現状変更は許されないとの認識を共有した。