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米最高裁判事にジャクソン氏が30日就任、リベラル派黒人女性
米連邦最高裁は30日、バイデン大統領が指名したリベラル派のケタンジ・ブラウン・ジャクソン氏(51)が黒人女性として初めて判事に就任する。米首都ワシントンで3月31日撮影(2022年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 29日 ロイター] - 米連邦最高裁は30日、バイデン大統領が指名したリベラル派のケタンジ・ブラウン・ジャクソン氏(51)が黒人女性として初めて判事に就任する。リベラル派のブライヤー判事(83)の引退に伴うもので、判事の構成は保守派6人、リベラル派3人で変わらない。
ジャクソン氏は史上6人目の女性判事で、初めて女性4人が同時に判事を務めることになる。
ブライヤー氏は現役判事の中で最高齢で、保守に傾く最高裁で反対意見を付けることが多くなっていた。最高裁が先週、人工妊娠中絶を憲法上の権利と認める1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆した際も反対した。
公共の場で拳銃を所持する憲法上の権利を初めて認めた先週の判決でも、ブライヤーは反対意見を示した。
最高裁判事は終身制で、トランプ前大統領が保守派3人を指名し、保守化が進んだ。保守優勢は長期にわたって維持される可能性があり、保守派は今後も過去の判例を覆す判決を出す構えを見せている。