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経済危機のスリランカ、日本などと援助国会議へ 暫定予算策定
[コロンボ 22日 ロイター] - 経済危機に陥っているスリランカのウィクラマシンハ首相は22日、中国、インド、日本を援助国会議に招集して外国からの支援拡大を呼びかけ、8月に暫定予算を提示すると表明した。国際通貨基金(IMF)との協議は続いている。
ウィクラマシンハ氏は議会で、財政をより持続可能な内容にし、最も大きな打撃を受けている貧困層への予算増に努め、暫定予算を8月に示すとした。「暫定予算は今後の道筋を示すものだ。IMFのプログラムや持続可能な債務を含め、スリランカが経済的安定を取り戻すための土台を築くものだ」と述べた。
ウィクラマシンハ氏は5月下旬、ロイターに対し、歳出を「徹底的に」減らし、6週間以内に暫定予算を提示する方針を明らかにしていた。
生活必需品の不足と高インフレが国民の不安を高めており、ウィクラマシンハ政権はIMFや友好国などから支援を受ける努力を強化している。
ウィクラマシンハ氏は議会で「われわれは、歴史的に同盟国となっているインド、日本、中国の支援を必要としている。スリランカの危機の解決を図るために、これらの国々の参加を得て援助国会議を開く計画だ」と説明。「米国にも協力を求める」とし、世界銀行から調達する7000万ドルを調理用ガスの購入に充てることも明らかにした。調理用ガスの不足で散発的な抗議デモが発生している。
インドから高官らが23日に訪れて追加支援について協議し、米財務省の代表団も来週来訪することも明らかにした。