ニュース速報

ワールド

アフガニスタン、和平協議の場所変更希望 カタールの対応に不満

2021年03月15日(月)19時15分

カタールで行われているアフガニスタン政府と反政府武装組織タリバンの和平協議について、駐アラブ首長国連邦(UAE)アフガニスタン大使は、カタールが主催国としての役割を十分果たしていないとして、協議を複数の場所で巡回させて行うべきだと主張した。写真は爆弾攻撃の現場を捜査するアフガンの警察官。13日撮影/Jalil Ahmad)

[アブダビ 15日 ロイター] - カタールで行われているアフガニスタン政府と反政府武装組織タリバンの和平協議について、駐アラブ首長国連邦(UAE)アフガニスタン大使は、カタールが主催国としての役割を十分果たしていないとして、協議を複数の場所で巡回させて行うべきだと主張した。

和平協議は、米国が軍の撤収で合意した後、昨年からカタールで行われている。しかしアフガニスタンでは爆弾などによる攻撃が後を絶たず、アフガニスタン政府はタリバンが攻撃を抑制するという義務を果たしていないと批判している。

アフマド大使はロイターに、和平協議は一カ所に固定するのでなく、欧州、アジア、中東、あるいはアフガニスタンと場所を移しながら行うべきだと主張。

「カタールはホスト国で、より積極的で決定的役割を担い、タリバンに暴力を抑制させたり停戦を宣言させたりすることもできた」と述べ、カタールは自身の立場を適切に活用できていないと指摘した。

カタール政府側にコメントを求めたが返答はない。

ロシアは今週、アフガニスタンに関する会合を開催する。トルコは来月、和平協議を主宰する。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

赤沢経産相、中国に強い懸念と適切な対応要請=ネクス

ビジネス

ブルガリア、ユーロ導入で一時的な物価上昇も=ECB

ビジネス

KKR、今年のPE投資家への還元 半分はアジアから

ビジネス

ニデック、信頼回復へ「再生委員会」設置 取引や納品
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつかない現象を軍も警戒
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中