ニュース速報

ワールド

週末もミャンマーで大規模デモ、労組は経済閉鎖呼び掛け

2021年03月08日(月)08時43分

3月7日、軍事クーデターに対する抗議デモが続くミャンマーでは、7日も各地で大規模なデモが行われた。ミャンマー北部ニャウンウーで、防御の姿勢をとるデモ参加者。SNSから入手したビデオ映像より(2021年 ロイター)

[7日 ロイター] - 軍事クーデターに対する抗議デモが続くミャンマーでは、7日も各地で大規模なデモが行われた。メディアグループ「ミャンマー・ナウ」によると、マンダレーでは座り込みを行っていた数万人に対して警察が音響閃光弾(スタングレネード)や催涙ガスを使用。少なくとも70人を拘束した。

フェイスブックに投稿された映像によると、商業都市ヤンゴンや北部シャン地域の町ラシオでも警察がデモ隊に対して催涙ガスと音響閃光弾を発射。また、目撃者によると、仏教遺跡が残る古都バガンでは警察が発砲し、複数の住民はソーシャルメディアの中で実弾が使用されたと報告している。

ミャンマーの主要労働組合は、クーデターに反対するキャンペーンを支持するため8日から経済閉鎖に踏み切るよう組合員に呼び掛けた。

9労組でつくる労組連合は共同声明で「通常通り経済・事業活動を続けることは軍を利するだけだ」と指摘。「われわれの民主主義を守るために行動を起こすのは今だ」と表明した。

軍の広報担当者にコメントを求めたが、回答を得られなかった。軍はこれまで、法にのっとってデモに対処していると説明している。

警察当局からのコメントは得られなかった。

<NLD幹部が勾留中に死亡>

さらに、政権を奪われたアウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)の幹部キン・マウン・ラット氏が警察での勾留中に死亡。クーデター後に上院議員を解職されたバ・ミョー・テイン氏によると、キン・マウン・ラット氏の頭部や身体に打撲傷があったとの報告があり、虐待された疑いがある。

バ・ミョー・テイン氏はロイターに対し「夜に逮捕され、激しい拷問を受けたようだ。全く受け入れられないことだ」と述べた。

キン・マウン・ラット氏を拘束していたヤンゴン・パベダン郡区の警察はコメントを避けた。

同氏は2020年の選挙で選出されたイスラム教徒議員の選挙担当マネジャーとして働いていた。

国連によると、クーデター発生以来、治安部隊はデモ・スト鎮圧活動で50人以上を殺害している。

非営利の政治犯支援団体「政治犯支援協会」のデータによると、6日までに1700人超が軍事政権に身柄を拘束された。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

世界秩序は変化「断絶ではない」、ECB総裁が加首相

ビジネス

シティ、3月も人員削減へ 1月の1000人削減後=

ビジネス

ユーロ圏総合PMI、1月速報値51.5で横ばい 価

ビジネス

グリーン英中銀委員、インフレ圧力や賃金上昇指標を依
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 3
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な一部」ではないと指摘
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 7
    コンビニで働く外国人は「超優秀」...他国と比べて優…
  • 8
    老化の9割は自分で防げる...糖質と結び付く老化物質…
  • 9
    宇宙人の存在「開示」がもたらす金融黙示録──英中銀…
  • 10
    湿疹がずっと直らなかった女性、病院で告げられた「…
  • 1
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 2
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 3
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレアアース規制で資金が流れ込む3社とは?
  • 4
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 5
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 8
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 9
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 10
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中