ニュース速報

ワールド

米、航空機補助金巡る対英関税4カ月停止 紛争解決に向け

2021年03月05日(金)01時16分

米国は4日、航空機補助金を巡る対立からスコッチウイスキーなど英製品に適用している報復関税を4カ月間停止すると発表した。写真はスコッチウィスキー。2017年5月、スイス・ローザンヌで撮影(2021年 ロイター/Denis Balibouse/File Photo)

[ロンドン/ワシントン 4日 ロイター] - 米国は4日、航空機補助金を巡る対立からスコッチウイスキーなど英製品に適用している報復関税を4カ月間停止すると発表した。両国はこの期間内に紛争解決を目指すと述べた。

米航空機大手ボーイングと欧州航空機大手のエアバスに対する補助金を巡り、米国と欧州連合(EU)、英国は長期にわたり数十億ドル規模の報復関税の応酬を続けている。

米国のトランプ前政権がEUから輸入する一連の食品やワイン、酒に関税を課し、業界からは将来が危険にさらされているとの声が上がっている。英国は元EU加盟国として補助金紛争に関与している。エアバスは英国で翼やその他の部品を製造し、EUで民間航空機を組み立てている。

米英は共同声明で「英国と米国は、産業の負担を減らし、世界貿易機関(WTO)で最も長い紛争の解決に向け大きな一歩を共に踏み出すため、4カ月間関税を停止する」と説明。「中国のような非市場経済国による参入がもたらす課題に真剣に対処する」と述べた。

関税停止は一時的であり、英製品にのみ適用する。米当局者によるとEU製品に対する関税は維持する。

英当局者は、英国のEU離脱を正当化する「本当の勝利だ」と評した。英側は既に米製品への関税を停止している。

バイデン米大統領が通商代表部(USTR)代表に指名したキャサリン・タイ氏の上院本会議での指名承認公聴会は来週開かれる。タイ氏は先月開かれた上院財政委員会の指名承認公聴会で、EUと英国との長期にわたる航空機補助金紛争を解決することを優先事項とすると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=円上昇、155円台半ば 中国の米国債

ビジネス

再送-〔アングル〕自民圧勝でも円売り不発、「対話」

ビジネス

米国株式市場=上昇、テクノロジー株の回復続く

ワールド

バングラデシュ、米と貿易協定締結 繊維製品は一部が
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 2
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...周囲を気にしない「迷惑行為」が撮影される
  • 3
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近したイラン製ドローンを撃墜
  • 4
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 5
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「二度と見せるな」と大炎上...女性の「密着レギンス…
  • 8
    変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本の…
  • 9
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 10
    【銘柄】なぜ?「サイゼリヤ」の株価が上場来高値...…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 10
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中