ニュース速報

ワールド

バイデン米大統領、新STARTの5年延長を模索

2021年01月22日(金)14時23分

米ホワイトハウスは21日、バイデン米大統領(写真)がロシアとの新戦略兵器削減条約(新START)の5年間延長を目指していると明らかにした。20日撮影(2021年 ロイター/TOM BRENNER)

[ワシントン 21日 ロイター] - 米ホワイトハウスは21日、バイデン米大統領がロシアとの新戦略兵器削減条約(新START)の5年間延長を目指していると明らかにした。

新STARTは2月5日に期限を迎えるため、迅速な決定が求められている。

ロシア政府は20日、新STARTを延長する方針にコミットしており、バイデン政権による合意に向けた取り組みを歓迎する意向を示していた。

ホワイトハウスのサキ報道官は「大統領はかねてから、新STARTが米国の国益にかなうと言明していた。現時点での対ロ関係が敵対的であることを考えると、延長することはより理にかなう」と述べた。

また同報道官によると、バイデン大統領は情報機関に対し、米IT企業ソーラーウインズへのサイバー攻撃や2020年大統領選へのロシアの干渉、ロシア反体制派のナワリヌイ氏の毒殺未遂などを巡り、総合的な評価を行うよう「タスク」を課した。国益の拡大に向けてロシアと協議する一方、無謀かつ敵対的な行動の責任は問う、としている。

一方、米国防総省も声明を発表し、新STARTとその延長で米国民は「より安全に」なると表明。同省のキルビー報道官は「米国の国益を拡大する方向でロシアと向き合うのと並行して、ロシアに起因する問題に目を配り、無謀かつ敵対的な行動から国を守ることにコミットし続ける」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、欧州主導のNATO防衛に2027年の期限設定=

ビジネス

中国の航空大手、日本便キャンセル無料を来年3月まで

ビジネス

金融政策の具体的手法は日銀に、適切な運営期待=城内

ワールド

仏大統領、ウクライナ問題で結束「不可欠」 米への不
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 3
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 8
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 9
    「ロシアは欧州との戦いに備えている」――プーチン発…
  • 10
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 4
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中