ニュース速報

ワールド

米SNSパーラー、相次ぐサービス停止で再開困難=CEO

2021年01月14日(木)08時41分

 1月13日、トランプ米大統領の支持者が多く利用する米新興SNS(交流サイト)パーラーのジョン・マッツェ最高経営責任者(CEO)は、主要ベンダーが同社へのサービス提供を打ち切ったことを受け、サイト再開は不可能になるかもしれないとの見方を示した。写真は打ち切り前のパーラーの画面、10日撮影(2021年 ロイター/Reuters TV)

[13日 ロイター] - トランプ米大統領の支持者が多く利用する米新興SNS(交流サイト)パーラーのジョン・マッツェ最高経営責任者(CEO)は、主要ベンダーが同社へのサービス提供を打ち切ったことを受け、サイト再開は不可能になるかもしれないとの見方を示した。

パーラーを巡っては、トランプ支持者らが議会議事堂に乱入した事件を受けて、主要な取引先が相次ぎ関係を絶った。

マッツェ氏は13日に行われたロイターのインタビューで、サイトの再開がいつになるのかや、そもそも再開できるのかどうかは分からないと説明。「二度と戻らないかもしれない。まだ分からない」と語った。

同社の資料によると、パーラーの利用者は1200万人を超えている。

米アマゾン・ドット・コムのクラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」への接続が停止された問題について、マッツェ氏は複数のクラウドサービス提供会社と協議していると明らかにしたが、嫌がらせにあう恐れがあるとして社名は公表しなかった。アマゾンがサービスを再開することが最も望ましいとした。

パーラーは11日にアマゾンを提訴。アマゾンは訴えには妥当性がないとしている。マッツェ氏は、他のベンダーの提訴も検討していると述べたが、詳細には踏み込まなかった。

アマゾンはクラウドサービスを停止する根拠として、パーラーが暴力的なコンテンツに効果的な対策を取らなかったと説明。アップルとアルファベット傘下グーグルもアプリストアからパーラーを削除した。

マッツェ氏によると、電子決済サービス大手ストライプとクレジットカード大手アメリカン・エキスプレスもパーラーへのサービスを打ち切ったほか、クラウドコミュニケーションサービス「トゥイリオ」やビジネスチャットサービス「スラック」も利用できなくなった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

訪日客11月は10.4%増、紅葉で好調続く 中国は

ビジネス

日経平均は反発、米雇用統計通過で安心感 AI関連も

ワールド

ブラジル中銀、金利据え置き戦略は適切と現時点で結論

ビジネス

米テスラ、カリフォルニア州で販売停止命令 執行は9
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を変えた校長は「教員免許なし」県庁職員
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 7
    「住民が消えた...」LA国際空港に隠された「幽霊都市…
  • 8
    【人手不足の真相】データが示す「女性・高齢者の労…
  • 9
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 8
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中