ニュース速報

ワールド

豪中銀が金利据え置き、ビクトリア州封鎖で景気回復「不安定」

2020年08月04日(火)15時39分

 8月4日、オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は、定例理事会を開き、オフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.25%に据え置いた。写真はシドニーで2017年3月撮影(2020年 ロイター/David Gray)

[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は4日、定例理事会を開き、オフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.25%に据え置いた。同国第2の規模のビクトリア州で新型コロナウイルスの感染拡大が再び深刻となるなか、経済の回復は一様でなく、道のりは厳しいとの認識を示した。

ロイター調査ではアナリスト16人全員が金利据え置きを予想していた。

中銀は声明で、ビクトリア州での感染第2波による経済的打撃を踏まえ、失業率は今年10%まで上昇し、向こう数年間は現在の7%程度で高止まりすると予想した。

インフレ率については、需給などの緩みを念頭に今後2年間は中銀の中期目標(2─3%)を下回るとみている。

中銀は7日に四半期経済予測を発表する。

ロウ総裁は声明で「豪経済は非常に困難な時期を迎えており、1930年代以来最大の縮小を経験している」と指摘。

景気の落ち込みは予想したほど深刻でなく、国内の大部分の地域で回復しつつあるものの、ビクトリア州が感染第2波による経済的打撃を受けており、全体として回復は不均一で不安定なものとなる可能性が高いと予想した。

国内総生産(GDP)は2020年に6%減少し、翌年は5%増加 すると予想した。

個人消費の低迷が景気を下押ししている。この日発表された第2・四半期の小売売上高は、2000年の物品サービス税(GST)導入以来、20年ぶりの大幅な落ち込みだった。

併せて発表された貿易統計では6月の貿易黒字が82億豪ドルに拡大し、第2・四半期全体の黒字額は234億豪ドルに膨らんだ。

それでもエコノミストは、ビクトリア州の感染拡大で先行きの見通しは不透明になったと指摘する。

ビクトリア州は非常事態を宣言して外出禁止令を出すとともに、小売りなどの営業を制限すると発表した。

シティのエコノミスト、ジョシュ・ウィリアムソン氏は「ビクトリア州が厳しいロックダウンを再び導入したことで一変した。同州が第3・四半期の8─9月にGDPを下押しするリスクがある」と指摘した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

再送フーシ派がイスラエル攻撃、イエメンの親イラン武

ワールド

再送-UAEのアブダビで5人負傷、火災も発生 ミサ

ワールド

タイ新政権、来週発足へ アヌティン首相が表明 

ビジネス

中国の大手国有銀3行、25年の利益ほぼ横ばい 不動
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊張緩和の兆しか
  • 3
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?...「単なるホラー作品とは違う」「あの大作も顔負け」
  • 4
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 5
    ウィリアム皇太子が軍服姿で部隊訪問...「前線任務」…
  • 6
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 7
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 8
    「俺たちはただの人間だ」――BTSが新アルバム『ARIRAN…
  • 9
    日本経済にとって、円高/円安はどちらが「お得」な…
  • 10
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 6
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 7
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 8
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 9
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 10
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中