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米上院共和党、トランプ氏弾劾裁判のルールで大方の意見が一致

2020年01月08日(水)08時42分

 1月7日、米上院共和党トップのマコネル院内総務は、トランプ大統領に対する上院での弾劾裁判のルールについて、大方の共和党議員の意見がまとまったと明らかにした。米連邦議会議事堂で撮影(2020年 ロイター/Leah Millis)

[ワシントン 7日 ロイター] - 米上院共和党トップのマコネル院内総務は7日、トランプ大統領に対する上院での弾劾裁判のルールについて、大方の共和党議員の意見がまとまったと明らかにした。民主党が要求する証人招致についての事前合意には応じない姿勢が鮮明となった。

民主党は弾劾裁判でホワイトハウスの現職高官3人とボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を証人として招致するよう求めている。

マコネル氏はこれまで証人招致を巡る事前合意には応じない考えを示してきた。下院は前月にトランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾訴追決議案を可決しているが、同氏は、この前に行った調査での証言や提出資料に基づき、裁判を迅速に実施するよう求めている。

同氏は記者会見で、共和党議員の間では上院での追加証言の必要性について意見がなお分かれているが、大多数が裁判の開始を待ってから判断するという考え方に合意していると述べた。

共和党の重鎮、グラム上院議員は上院共和党議員53人のうち、少なくとも51人がこの考え方を支持しているとした。「クリントン・モデルを使って裁判を開始するために必要な票は集まった。これは良いニュースだ」と述べた。

1999年のクリントン大統領の弾劾裁判でも共和、民主両党は証人招致の問題で対立し、結局は、裁判開始後にどの証人を招致するのかが決まった。ただ、上院本会議での証言は行われず、代わりに数人の宣誓証言をビデオ録画したものが提供された。

民主党のペロシ下院議長は、上院民主党が追加の証言や資料提出について支持を取り付ける時間を確保するため、弾劾条項をまだ上院に送付していない。

ペロシ氏の事務所は7日、弾劾条項送付の時期について決定は下されていないと表明。ただ、上院共和党の意見がまとまったことで、ペロシ氏に対する圧力が強まるとみられる。

ロイター
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