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台湾総統選で政策演説会、蔡英文氏は中国の脅威を強調

2019年12月19日(木)13時17分

 12月18日、台湾の蔡英文総統(写真)は、来月11日の総統選挙を前に開かれた3候補者による政策演説会で、中国の共産党統治者が最も恐れているのは台湾の民主主義だと述べ、中国の脅威を強調した。写真は台湾の首都台北で11月撮影(2019年 ロイター/Fabian Hamacher)

[台北 18日 ロイター] - 台湾の蔡英文総統は18日、来月11日の総統選挙を前に開かれた3候補者による政策演説会で、中国の共産党統治者が最も恐れているのは台湾の民主主義だと述べ、中国の脅威を強調した。

演説会はテレビで生中継され、蔡氏は最大野党・国民党の候補者である高雄市長の韓国瑜氏が中国高官と今年会談したことに触れ、同党が中国に取り入っていると非難。「中国が最も恐れているのは台湾の人々が団結することだ。中国が最も恐れているのは台湾の民主主義だ」とした上で、「われわれは中国があらゆる方法で台湾の社会に入り込み、台湾社会を分裂させていることを認識しなければならない」と述べた。

また、香港の反政府デモに触れ、台湾は「一国二制度」を受け入れることはできないと表明。「香港の状況をみると、民主主義と権威主義が相いれないことは非常に明白だ」と指摘した。

一方、世論調査で蔡氏の後を追う韓氏は、自身の中国訪問は台湾の農産品売り込みと中国人観光客の誘致のためだと説明。蔡氏も中国を以前訪問して中国高官と会談したことがあると指摘した上で、中国に取り入っているとのレッテルを自分に張ろうとするのは不公正だと述べた。

候補者討論会は月内に開かれる。

ロイター
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