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世界の成長を楽観視、刺激策縮小で暗雲も=ラガルドIMF専務理事

2018年04月11日(水)18時27分

 4月11日、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、IMFとして世界の成長見通しを引き続き楽観視しているものの、財政刺激策の縮小や金利上昇による暗雲も迫っていると警告した。写真は香港大学でスピーチを行う同専務理事(2018年 ロイター/Bobby Yip)

[香港 11日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は11日、IMFとして世界の成長見通しを引き続き楽観視しているものの、財政刺激策の縮小や金利上昇による暗雲も迫っていると警告した。

専務理事はボアオ・アジアフォーラムに出席した後、香港で講演。世界経済における優先的な課題は保護主義の回避、金融リスクへの警戒、および長期的成長の促進だと主張した。

経済界や世界のサプライチェーンの先行きに大きな不透明感をもたらしている米中の貿易摩擦については、「輸入制限がすべての人々、特に貧しい消費者を傷つけることは歴史が示している」と指摘。「製品価格上昇や選択肢の減少につながるだけでなく、生産性を押し上げ、新たな技術を普及させる上で貿易が果たせる重要な役割を阻害する」と述べた。

世界の不均衡を是正する最善の方法は財政ツールを使うか、構造改革を行うかだとし、世界貿易機関(WTO)のルールが秩序を失うリスクがあり、そうなれば「言い訳の立たない、総体的な政策の失敗だ」と述べた。

*写真を差し替え再送します。

ロイター
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