ニュース速報
ビジネス

中国人民銀、為替市場の回復力強化を提案

2025年03月22日(土)04時21分

中国人民銀行(中央銀行)は21日、18日開催の金融政策委員会四半期会合の議論に関し、銀行の預金準備率と金利を「適切な時期」に引き下げ、人民元に関する外国為替市場の回復力を強化することが提案されたと明らかにした。四半期会合の声明では、金融政策の調整と管理を強化し、より将来を見据え、的を絞って効果的なものにする方針が示された。(2025年 ロイター/Jason Lee)

[北京 21日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は21日、18日開催の金融政策委員会四半期会合の議論に関し、銀行の預金準備率と金利を「適切な時期」に引き下げ、人民元に関する外国為替市場の回復力を強化することが提案されたと明らかにした。四半期会合の声明では、金融政策の調整と管理を強化し、より将来を見据え、的を絞って効果的なものにする方針が示された。

中国経済は、政府による支援策もあり、1、2月と緩やかな成長を記録した。ただ、トランプ米大統領による追加関税などの措置で、今後数カ月のうちに経済の下振れをもたらす可能性があると指摘されている。

声明では、「中国経済は全般的に安定しており、安定を維持しながら前進している」とした一方、国内需要が力強さを欠くなど「依然として困難と課題に直面している」と強調。流動性を十分に保つため、融資コストの引き下げを推進するとし、緩和方針の継続を示唆した。

技術革新、消費促進、対外貿易安定化への投資と融資を促すための新たな措置を検討するとも述べた。人民元の安定を目指すとして「為替市場の秩序を乱す行為には断固として対処する」との姿勢も示した。

20日には市場の予想通り、3月の基準貸出金利を5カ月連続で据え置いた。市場予想と一致したものの、依然として追加的な金融緩和を期待する声も出ている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

豪中銀、予想通り政策金利据え置き 利上げ急がない姿

ビジネス

香港、IPO申請の質の維持を投資銀行に要請 上場急

ワールド

トランプ政権の風力発電プロジェクト承認停止は無効、

ビジネス

マクロスコープ:青森沖地震、懸念される経済損失 専
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「…
  • 10
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中