ニュース速報
ビジネス

日経平均は3日続伸、ハイテク株が指数けん引 取引一巡後は小動き

2025年01月22日(水)16時00分

 1月22日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比618円27銭高の3万9646円25銭と、3日続伸して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比618円27銭高の3万9646円25銭と、3日続伸して取引を終えた。トランプ米大統領が人工知能(AI)向けの巨額な民間投資を発表し、ハイテク関連株の一角が大幅高となり指数をけん引した。中でもソフトバンクグループの上昇が目立った。日経平均は1日を通して堅調だったが、後場は小動きとなった。

日経平均は前営業日比327円高としっかりでスタートした後、ハイテク株が主導する形で上げ幅を拡大し、600円超高となった。トランプ大統領は21日、民間部門による人AIインフラへの最大5000億ドルの投資を発表。ソフトバンクG、米オープンAI、米オラクルが合弁事業を始める計画で、米国でデータセンターを建設して10万人以上の雇用を創出する。

これを好感して東京市場ではソフトバンクGが一時11%超高となったほか、AI関連と目される銘柄群が大幅上昇した。後場には日経平均は一時666円高の3万9694円57銭まで上昇したが、「ハイテク関連以外で安心して買えるセクターが乏しい」(国内運用会社・ポートフォリオマネジャー)との指摘もあり、買い一巡後は高値圏で一進一退となった。

SMBC信託銀行の投資調査部長・山口真弘氏は「『政策に売りなし』ということできょうはハイテク関連が買われ相場を押し上げているが、トランプ氏の発言で一喜一憂する地合いは続くと予想される。目先への警戒感は払拭されておらず、どんどん上値を追う動きにはなりにくいのではないか」と話した。日経平均は3万8000円―4万円での推移が続くとみている。

TOPIXは0.87%高の2737.19ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.87%高の1408.77ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆7106億1400万円だった。東証33業種では、非鉄金属、その他製品、機械など22業種が値上がり。石油・石炭製品、鉱業、海運など11業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.48%高の811.58ポイントと、小幅に反発した。

個別では、フジクラが14%超高、古河電気工業が12%超高、ディスコが11%超高と大幅高。日立製作所は4%超高、アドバンテストは4%高だった。主力のトヨタ自動車は1%超高。指数寄与度の大きいファーストリテイリングは小幅高だった。一方、TDK、ニトリホールディングスは売られた。

プライム市場の騰落数は、値上がり1046銘柄(63%)に対し、値下がりが514銘柄(31%)、変わらずが82銘柄(4%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、関税「プランB必要」 違憲判決に備え代

ワールド

オラクル製ソフトへのハッキング、ワシントン・ポスト

ビジネス

米国のインフレ高止まり、追加利下げに慎重=クリーブ

ワールド

カザフスタン、アブラハム合意に参加へ=米当局者
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 5
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 8
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 9
    あなたは何歳?...医師が警告する「感情の老化」、簡…
  • 10
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中