NY外為市場=ドル堅調、中東情勢と中国懸念が下支え
ニューヨーク外為市場では、ドルが先週につけた7週間ぶり高値をやや下回る水準で堅調に推移した。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 8日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが先週につけた7週間ぶり高値をやや下回る水準で堅調に推移した。米国の利下げペースを探る動きが続く中、中東情勢の緊張の高まりのほか、中国経済の低迷に対する懸念がドルの支援要因になっている。
ドル/円は0.06%高の148.27円。円は地政学的リスクの高まりを受け、一時安全資産としての買いが入ったが、その後やや押し戻された。
今週は9日に公表される9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨のほか、10日に発表される9月の米消費者物価指数(CPI)などが注目されている。
スイスクォートバンクのシニアアナリスト、イペック・オズカルデスカヤ氏は、9月のCPIが底堅ければ、連邦準備理事会(FRB)は11月の会合で金利据え置きを決定するとの観測が高まる可能性があると指摘。そうなればドル高につながるとの見方を示した。
主要6通貨に対するドル指数は0.06%高の102.54。
ユーロ/ドルは0.03%安の1.0971ドル。先週4日に付けた7週間ぶり安値(1.09515ドル)近辺にある。
英ポンド/ドルは0.02%高の1.3085ドル。7日には1.30595ドルと、3週間ぶり安値を付けていた。
中国人民元は1ドル=7.0648元に下落。UBS(ニューヨーク)の外為ストラテジスト、ワシーリー・セレブリアコフ氏は、中国当局の景気刺激策について「市場では詳細な情報が期待されていた」と述べた。
暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが1.42%安の6万2106.00ドル、イーサが横ばいの2441.30ドル。
ドル/円 NY午後4時 148.28/148.29
始値 147.88
高値 148.37
安値 147.82
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0977/1.0978
始値 1.0985
高値 1.0989
安値 1.0962