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米国株式市場=反落、米利上げ見通しを見極め 不動産など安い

2022年11月15日(火)07時01分

米国株式市場は、今後の利上げ見通しを巡る米連邦準備理事会(FRB)当局者発言を消化する中、反落して取引を終えた。不動産や金融株が売られた。(2022年 ロイター/Mike Segar)

[14日 ロイター] - 米国株式市場は、今後の利上げ見通しを巡る米連邦準備理事会(FRB)当局者発言を消化する中、反落して取引を終えた。不動産や一般消費財銘柄が下げを主導した。

不安定な値動きの中、取引終盤にかけて15日発表の卸売物価指数(PPI)に関心が移り、相場は下げ足を速めた。

FRBのブレイナード副議長はこれより先、利上げペースを鈍化させることが近く適切になると述べ、ウォラーFRB理事の発言を受けて沈んでいた投資家心理をやや押し上げた。ウォラー理事は13日、FRBは次回政策会合で利上げペースの減速を検討する可能性があるが、インフレ抑制に向けた取り組みが弱まったと受け止めるべきではないと述べた。

米国株は先週終盤、予想を下回る消費者物価指数(CPI)統計を受けてFRBが金融引き締めを鈍化させるとの期待から大きく上昇。週間ではS&P総合500種が6月下旬以来、ナスダック総合が3月以来の大幅な上昇率を記録していた。

ノース・スター・インベストメント・マネジメントのエリック・クビー最高投資責任者は「FRB当局者発言になお敏感な状況が見られる。1人はややタカ派的で、もう1人はややハト派的だった」と述べた。

今週はFRB当局者の講演のほか、小売売上高、住宅統計など一連の経済指標や小売り大手の決算発表が予定されている。

BMOウェルス・マネジメントのYung-Yu Ma最高投資ストラテジストは「市場が立ち止まって(FRBの政策)軌道と次の相場けん引材料を見極めようとするのは理にかなっている」と述べた。

S&P500の業種別では不動産が2.7%安、一般消費財が1.7%安。金融も1.5%下落した。

アマゾン・ドット・コムは2.3%安。技術系などの職種で約1万人の人員削減を週内にも実施すると伝わった。

製薬大手バイオジェンとイーライリリーはそれぞれ3.3%高と1.3%高で終了。同業ロシュのアルツハイマー病治療薬候補の臨床試験が不発となった。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.23対1の比率で上回った。ナスダックでは1.61対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は115億株。直近20営業日の平均は121億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 33536.70 -211.16 -0.63 33662.05 33964.30 33533.96

前営業日終値 33747.86

ナスダック総合 11196.22 -127.11 -1.12 11233.90 11350.13 11167.17

前営業日終値 11323.33

S&P総合500種 3957.25 -35.68 -0.89 3977.97 4008.97 3956.40

前営業日終値 3992.93

ダウ輸送株20種 14532.58 -21.97 -0.15

ダウ公共株15種 918.81 -8.62 -0.93

フィラデルフィア半導体 2728.05 -26.84 -0.97

VIX指数 23.73 +1.21 +5.37

S&P一般消費財 1110.93 -19.30 -1.71

S&P素材 509.79 -1.06 -0.21

S&P工業 835.18 -5.72 -0.68

S&P主要消費財 758.89 -6.96 -0.91

S&P金融 586.34 -9.17 -1.54

S&P不動産 236.28 -6.42 -2.65

S&Pエネルギー 712.28 -3.74 -0.52

S&Pヘルスケア 1550.93 +0.53 +0.03

S&P通信サービス 166.01 -0.44 -0.27

S&P情報技術 2304.92 -22.48 -0.97

S&P公益事業 340.85 -4.39 -1.27

NYSE出来高 10.07億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 27955 - 5 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 27955 - 5 大阪比

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