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ANA、「サメ肌」機体で燃費改善 全機導入で燃油費年80億円減へ

2022年10月03日(月)18時20分

9月3日、 ANAホールディングス傘下の全日本空輸(ANA)は、機体の空気抵抗を抑えられるサメ肌状の表面を施したフィルムを使い、脱炭素化と燃費改善に向けた取り組みを行うと発表した。写真は2020年10月、羽田空港に駐機中のANA機(2022年 ロイター/Issei Kato)

[東京 3日 ロイター] - ANAホールディングス傘下の全日本空輸(ANA)は3日、機体の空気抵抗を抑えられるサメ肌状の表面を施したフィルムを使い、脱炭素化と燃費改善に向けた取り組みを行うと発表した。フィルムはニコンが技術協力した。まずは2機で試験的にフィルムを装着し、約3年かけて機体の空気抵抗低減や二酸化炭素(CO2)排出量、耐久性などを検証後、全機材への導入を目指す。

ANAによると、少ない力で泳ぐことのできるサメ肌のようなフィルムを機体に使うのは独ルフトハンザが使用した例があったが、国内航空会社としては初めて。

ANAでは、全機材の機体表面の80%にこのフィルムを装着した場合、燃費が2%改善し、年間で燃油費を80億円、CO2を30万トンそれぞれ削減できると見込んでいる。フィルムの装着で重量が約100キログラム増えるが、重量増加に伴う消費燃料よりも燃費改善効果のほうがはるかに大きいという。

サメ肌加工の技術はレース車両で使われており、ニコンが持つ加工技術を機体に応用。緑色に塗装した「ANAグリーンジェット」2機を運航し、気流の激しい主翼付け根付近と胴体上面の一部の2カ所に縦35センチメートル、横45センチメートルのスペースにフィルム6枚を貼り付けて実証する。

グリーンジェットではまた、とうもろこしやサトウキビなどを原料の一部に用いた東レ製の人工皮革を座席頭部のカバーに世界で初めて採用するほか、青森県のベンチャー企業「アップサイクル」が開発したりんごの搾りかすを使った合成皮革の2種類を使う。期間未定で素材としての耐久性などを検証する。

グリーンジェットは米ボーイングの中型機「787」を使用する。10月5日から羽田―サンフランシスコ線を皮切りに欧米路線で、11月から国内線に投入する予定。

ロイター
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