ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、米CPIに注目

2022年08月09日(火)06時02分

ニューヨーク外為市場ではドルが下落し、好調な米雇用統計を受けた先週5日の上昇分が一部解消された。市場では10日発表の米消費者物価指数(CPI)が注目されている。(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 8日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが下落し、好調な米雇用統計を受けた先週5日の上昇分が一部解消された。市場では10日発表の米消費者物価指数(CPI)が注目されている。

7月の雇用統計が好調だったことで、連邦準備理事会(FRB)はインフレ対応に利上げを継続できるとの見方が市場で台頭。楽観的な見方は8日に入っても続いていたが、その後は企業決算などに市場の注目がシフトする中、ドルは失速。シルバー・ゴールド・ブルの外為・貴金属リスクマネジメント担当ディレクター、エリック・ブレガー氏は「ドルは幅広い通貨に対し軟調になった」と述べた。

午後の取引で主要6通貨に対するドル指数は106.43と、0.2%安。先週5日には10日ぶりの高値となる106.930を付けていた。

市場は10日発表の7月の米CPIに注目。アナリストは前年同月比の伸び率は8.7%と、前月の9.1%から鈍化したと予想している。

MUFGの為替アナリスト、デレク・ハルペニーとリー・ハードマンは顧客向けメモで「堅調な米経済指標のほか、米地区連銀総裁のタカ派的な発言がドル相場の支えになってきた」と指摘。マネックス・ヨーロッパの外為分析責任者、サイモン・ハーベイ氏は「ドルは下落したものの、米短期金融市場ではハト派的な値戻しは見られていないため、CPIを受けたドル上昇のハードルは低い」と述べた。

リスク心理を反映しやすい豪ドルとニュージーランドドルは対米ドルで上昇。

ドルは対円で0.12%安の134.835円。

ユーロは0.07%安の1.01865ドル。

英ポンドは0.02%高の1.2075ドル。

ドル/円 NY終値 135.00/135.03

始値 134.84

高値 135.11

安値 134.37

ユーロ/ドル NY終値 1.0195/1.0199

始値 1.0191

高値 1.0221

安値 1.0185

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 6
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 7
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 8
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中