(関連記事を追加しました。)

[東京 29日 ロイター] - デンソーは28日、2023年3月期(今期)の連結業績予想(国際会計基準)を下方修正した。営業利益は前期比40.7%増の4800億円となる見通し。従来予想は同64.1%増の5600億円を見込んでいたが、各社の車両減産が響き、下振れる。

今期営業利益のアナリスト21人による事前の市場予想(IBESのコンセンサス予想)は5514億円で、修正後の会社予想は市場予想を下回っている。

今期の売上収益(売上高に相当)は12.8%増の6兆2200億円(従来予想は15.1%増の6兆3500億円)、純利益は43.2%増の3780億円(同64.5%増の4340億円)にそれぞれ引き下げた。今期の前提為替レートは1ドル=130円(従来は115.0円、1ユーロ=136円(同130.0円)に見直した。

顧客の自動車メーカー各社が計画している車両生産台数に対し、デンソーでは四半期ごとに5%ずつ下振れることを想定していたが、4─6月期が「22%くらい落ちた」(松井靖取締役・経営役員)ことを反映した。7─9月期からの各四半期についても、10%ずつ落とす想定に下方修正したという。

4─6月期の車両減産の理由について、松井取締役は、多くの第一次仕入先が中国・上海から部品を調達しており、現地のロックダウン(都市封鎖)の影響が大きいと説明。毎月の生産計画は「もともとがかなり強い」と述べた。新車需要は強く、在庫も少なくなっており、ある自動車メーカーでは「数十万台のバックオーダーを抱えていると聞いている。その挽回だけでも活況を呈するだろう。足元の引きは強いので、どれだけ作れるかだ」と語った。

併せて発表した22年4─6月期連結決算は、売上高が前年同期比4.3%増の1兆4150億円で過去最高だったが、営業利益は636億円で同40.6%減少した。為替の円安効果はあったものの、原材料費、物流費、エネルギー費の高騰などが響いた。7─9月期以降に関して松井取締役は、コンテナ船が不足し、船賃がかさんでいる物流費は懸念されるが、「材料費は落ち着いてきており、想定通りでいけるのではないか」と述べた。

*関連記事:デンソー、1000億円上限に自社株買い トヨタ保有株など公開買い付け

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。