[ニューヨーク 28日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米国債利回りの低下に追随してドルが対円で下落し、6週間ぶり安値を付けた。朝方発表された第2・四半期の米国内総生産(GDP)が2四半期連続で縮小したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを続けるという観測が後退した。

ドル/円は2020年3月半ば以来の大幅な下落率を記録。債券市場では金利見通しを反映する米2年債利回りが3週間ぶりの水準に低下した。

米商務省が28日発表した第2・四半期の実質GDP速報値は年率換算で前期比0.9%減と、2四半期連続で縮小。米経済活動の3分の2以上を占める個人消費は2年ぶりの低い伸びとなった。

イエレン米財務長官はこの日、第2・四半期GDP縮小が景気減速の兆候であるものの、雇用をはじめ米経済は引き続き幅広い分野で底堅く推移しているという見解を示した。

UBSのFXストラテジスト、バサール・セレブリアコフ氏は「低調なGDPは明らかに景気減速を示唆している。インフレ軟化に伴い成長も鈍化するだろう」と指摘。「そうなれば、引き締めサイクルの終了につながり、とりわけドル/円を圧迫することになる」と述べた。

終盤の取引で、ドル/円は1.7%安の134.22円。一時6週間ぶりの安値となる134.20円に沈む場面もあった。

TDセキュリティーズのシニアFXストラテジスト、マゼン・アイサ氏は「基本的にドル/円の動きはFRBのターミナルレートを反映しており、市場ではターミナルレート見通しは下方修正された」と述べた。

市場はこの日、12月時点のフェデラルファンド(FF)金利が3.25%に達するという見方を織り込み、27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)前の3.4%から低下した。9月会合については、50ベーシスポイント(bp)利上げについて、76%の確率が織り込まれた。

主要通貨バスケットに対するドル指数は0.2%安の106.13。

ユーロ/ドルはほぼ横ばいの1.0199ドル。欧州のエネルギー危機を巡る懸念がくすぶっている。

ドル/円 NY終値 134.28/134.31

始値 135.57

高値 135.74

安値 134.21

ユーロ/ドル NY終値 1.0196/1.0200

始値 1.0132

高値 1.0199

安値 1.0115

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