ニュース速報

ビジネス

豪ライナスの1─3月期、売上高が前年比21%増 販売価格上昇で

2021年04月20日(火)14時57分

 4月20日、豪レアアース大手ライナスが発表した1─3月期売上高は前年同期比20.6%増の1億1000万豪ドル(8537万米ドル)となった。写真はマレイシアで2019年7月撮影(2021年 ロイター/Lim Huey Teng)

[メルボルン 20日 ロイター] - 豪レアアース大手ライナスが発表した1─3月期売上高は前年同期比20.6%増の1億1000万豪ドル(8537万米ドル)となった。ネオジム・プラセオジム(NdPr)をはじめとする主要製品の販売価格が強い需要によって過去最高まで上昇した。

NdPrは電気自動車(EV)や風力発電所のほか、スマートフォンなどの消費財、ジェットエンジンやミサイル誘導装置といった軍装備品に使われている。

好決算にもかかわらず、同社は新型コロナウイルス対策制限措置に従うとともに輸送の問題に対応するため、操業率を75%に維持すると表明。決算発表後に株価は6.1%下落した。

豪アーゴ・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、アンディ・フォースター氏は「物流の問題がいくつかあるが、いつ操業率を引き上げ始めるのか分かるのが好ましい」とコメント。ただ、同社の製品群の中長期的な見通しは非常に良好だとした。

同社の製品全般の平均販売価格は1キロ当たり35.5豪ドルと、上半期(7─12月)の23.7豪ドルから値上がりした。

ライナスは「欧州をはじめとするコロナ危機の継続で慎重な事業見通しを立てる必要が生じているが、当社はレアアース市場の急速な回復を見込む」とした。

コロナ禍で貨物需要は急増し、3月のスエズ運河の座礁事故による通行止めで海上輸送に遅延が生じた。

1─3月期のレアアース酸化物(REO)生産量は4463トンと、前年同期の4465トンを若干下回った。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ政権、カリフォルニア州提訴 選挙区割り変更

ワールド

米政府、独などの4団体を国際テロ組織指定 「暴力的

ビジネス

米経済にひずみの兆し、政府閉鎖の影響で見通し不透明

ワールド

トランプ氏がウォール街トップと夕食会、生活費高騰や
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 5
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 6
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 10
    「ゴミみたいな感触...」タイタニック博物館で「ある…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中