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企業向け資金需要DI+14に急低下、予防的需要が一服=日銀調査
10月21日、日銀が公表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」(四半期ごと公表)の10月調査では、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を指し引いた指数(DI)がプラス14となった。日銀本店前で5月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 21日 ロイター] - 日銀が21日公表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」(四半期ごと公表)の10月調査では、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を指し引いた指数(DI)がプラス14となった。過去最高となった前回のプラス59から急低下。過去最大の低下幅となった。新型コロナウイルスの感染拡大で高まった予防的な資金需要が一服した。ただ、感染症拡大前に比べれば水準は高く、資金需要の強い状況が続いている。
一方、個人向けの資金需要は過去最低となった前回のマイナス24からプラス3に急上昇。緊急事態宣言の解除で経済活動が再開し、資金需要が高まった。
全ての企業規模でDIが大幅に低下した。大企業向けはプラス1(前回はプラス46)、中堅企業はプラス7(同プラス39)、中小企業はプラス24(同プラス54)となった。
個人向けでは、住宅ローンがマイナス19からプラス7に改善。消費者ローンもマイナス31からマイナス13に改善。いずれも過去最低となった前回から急回復した。
調査の回答期間は9月9日から10月12日で、50の銀行、信用金庫が対象。
(和田崇彦)