ニュース速報

ビジネス

円が10カ月ぶり安値、新型肺炎や景気巡る懸念で売り継続=NY市場

2020年02月21日(金)07時42分

 2月20日、ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで約10カ月ぶりの安値を付けた。日本発のマイナスの経済ニュースに対する懸念などが重しとなり円の下落が続いている。2017年6月撮影(2020年 ロイター/Thomas White)

[ニューヨーク 20日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで約10カ月ぶりの安値を付けた。日本発のマイナスの経済ニュースに対する懸念などが重しとなり円の下落が続いている。

円は対ドルで0.62%安の112.04円と、昨年4月以来の安値を付けた。円は過去2営業日で約2%下落。2日間の下落率としては2017年9月以来の大きさとなった。

スコシアバンク(トロント)の首席外為ストラテジスト、シャウン・オズボーン氏は「日本国内で新型コロナウイルスの感染拡大を巡る懸念が広がる中、円は安全通貨としての魅力を失っている。円は今週に入り大きく下落しているが、オーバーナイトの取引で一段と軟調となった」と述べた。

中国を発生源とする新型ウイルスを巡っては、中国当局は感染拡大ペースの鈍化を報告。ただ、検疫のため横浜港に停泊し、新型ウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた80代の男性と女性が1人ずつ死亡したことを受け、当初の想定よりもウイルスの感染力が強い恐れがあると警戒感が高まっている。[nL4N2AK0Y7][nL4N2AK1Z7]

このほか、内閣府が17日に発表した19年10─12月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比マイナス1.6%、年率換算でマイナス6.3%となった。5四半期ぶりのマイナス成長となり、減少幅は2014年4─6月期以来の大きさとなった。[nL4N2AH02X]

バノックバーン・グローバル・フォレックスの首席市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「中国との関係、新型ウイルスに対するエクスポージャー、日本の国内的な問題が相まって、日本経済は2四半期連続でマイナス成長に陥るとの懸念が出ている」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数は0.30%高の99.864と、100に迫った。同指数は過去約3年間は100に乗せていない。

この日発表の米経済指標では、15日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が前週比4000件増の21万件と、小幅な伸びにとどまったほか、フィラデルフィア地区連銀の2月の連銀業況指数は36.7と、17年2月以来の高水準となった。[nL4N2AK4AE][nL4N2AK484]

こうした中、連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長は、米経済が失速する兆しは出ていないと述べ、新型ウイルスを巡る懸念は示さなかった。[nL4N2AK48V]

豪ドルは約11年ぶりの安値を更新。1月の失業率が求職者数の増加を背景に5.3%と、19年3月以来の低水準だった前月の5.1%から上昇したことが売りを誘った。[nL4N2AK0B8]

英ポンドは対ドルで3カ月ぶり安値を付けた。

ドル/円 NY終値 112.11/112.14

始値 111.84

高値 112.21

安値 111.71

ユーロ/ドル NY終値 1.0783/1.0787

始値 1.0795

高値 1.0820

安値 1.0784

(表はリフィニティブデータに基づいています)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

コロンビア政府への軍事作戦は良い考え=トランプ氏

ワールド

スターマー英首相、短期政権交代は「国益に反する」と

ワールド

ミャンマー総選挙、第1回は国軍系USDPがリード 

ワールド

ウクライナ、年初から連日モスクワ攻撃とロ国防省 首
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...強さを解放する鍵は「緊張」にあった
  • 2
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 3
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 4
    2026年の節目に問う 「めぐみの母がうらやましい」── …
  • 5
    ベネズエラ攻撃、独裁者拘束、同国を「運営」表明...…
  • 6
    野菜売り場は「必ず入り口付近」のスーパーマーケッ…
  • 7
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 8
    「対テロ」を掲げて「政権転覆」へ?――トランプ介入…
  • 9
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 10
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 6
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 7
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 8
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 9
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 10
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中