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FRB副議長、外資銀行の監督基準緩和を提案 ドイツ銀など4行

2020年01月18日(土)06時01分

[ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクォールズ副議長は17日、一部の外資系銀行は、保有する米資産が過去10年間で合計50%以上縮小したため、米銀大手と同じ監督基準に拘束されるべきではないと述べた。

クォールズ副議長が言及した外資系銀行はドイツ銀行、クレディ・スイス、UBS、バークレイズの4行。

副議長はワシントンでの会議で「われわれは監督対象企業の構成、特に規模やリスク特性が大幅に低下した外資系企業に対処すべきか、また対処するとしたらその手法について十分な検討を重ねてきた」と指摘。リスクが低下した外資系銀行がウェルズ・ファーゴやシティグループなどと同じ基準を適用することは意味をなさず、PNCやキャピタルワンなど地方銀行と同等の監督基準の適用を提案した。

また「透明性や説明責任、公平性を高める」必要があるとし、より広範な監督システムに対する「段階的な」変更についても言及。問題解決の簡素化に向け、銀行がコンサルタントなど第三者機関と機密の監督情報を共有することを認めるほか、軽度な過失に対してFRBが課す罰則数の上限設定や、銀行のストレステストで用いられる手法の透明性向上などを挙げた。

FRBは金融危機後に導入した一連の規則の改正や規則の適用見直しを行っている。一方、銀行側はFRBの監督制度が柔軟性に欠け、不規則に行われているとし、透明性と予測可能性の向上を求めていた。

ロイター
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