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米社巡るソフトバンクG追加融資、交渉妥結は越年へ=関係筋

2019年12月23日(月)18時13分

 12月23日、米シェアオフィス大手「ウィーワーク」の経営悪化で赤字に陥ったソフトバンクグループ(SBG)の追加融資交渉で、みずほや三菱UFJ、三井住友の主力3行による30億ドル(約3300億円)の融資承認が越年することが分かった。写真はニューヨークで1月撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

[東京 23日 ロイター] - 米シェアオフィス大手「ウィーワーク」の経営悪化で赤字に陥ったソフトバンクグループ(SBG)<9984.T>の追加融資交渉で、みずほや三菱UFJ、三井住友の主力3行による30億ドル(約3300億円)の融資承認が越年することが23日、分かった。複数の関係筋が明らかにした。主力行の足並みがそろうかが焦点で、協調融資の枠組みは今後見直される可能性もありそうだ。

交渉が難航しているのは資金使途を巡る不透明感や、各行それぞれが定める与信上限枠に限りがあるためだ。ウィー社は2019年7―9月期に12.5億ドル(約1400億円)の赤字を計上した。最大95億ドル(約1兆円)の金融支援に乗り出すSBGへの融資が、ウィー社の赤字補填につながることを懸念する声がある。

SBGの株主総会招集通知によると、今年3月末の融資残高はみずほが5977億円で、三井住友は4489億円、次いで三菱UFJが3363億円となっている。主力3行のうち、交渉を主導するみずほ以外の銀行からは「際限のない融資は難しい。場合によっては(SBGが保有する中国・アリババ集団株などの)担保が必要」との指摘も出ており、SBGの思惑通りに資金が調達できるかは、なお見通せない。

(山口貴也、梅川崇、サム・ナッセイ)

ロイター
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