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中国政府、今冬のエネルギー需給はほぼ均衡すると予想=新華社
11月12日、中国国家発展改革委員会(発改委、NDRC)は今冬のエネルギー需給がほぼ均衡すると予想する。天然ガスの生産と液化天然ガス(LNG)の輸入が増えているからだ。国営新華社が伝えた。写真は重慶市近郊にある中国石油化工(シノペック)のLNG貯蔵タンク。2017年12月13日撮影(2019年 ロイター/Chen Aizhu)
[北京 12日 ロイター] - 中国国家発展改革委員会(発改委、NDRC)は今冬のエネルギー需給がほぼ均衡すると予想する。天然ガスの生産と液化天然ガス(LNG)の輸入が増えているからだ。国営新華社が12日に伝えた。
中国政府が冬季の暖房用として石炭の代わりに天然ガスの使用を促進する取り組みを開始してから今年が3年目。新華社によると、NDRCの当局者らは、住宅向け天然ガスの需要は今冬に38億立方メートル超増えるとの見通しを示した。
一方、2019年の天然ガス生産は1700億立方メートル余りと、昨年から110億立方メートル増える見通し。さらに、今後数週間内にロシアからのパイプライン経由で50億立方メートル以上の供給が始まる予定となっている。
NDRCの当局者は国内のガス貯蔵能力が今年、200億立方メートルに達する見通しだと述べたという。冬季の安定的なガス供給に向け、国有企業の中国石油天然気集団(CNPC)、中国石油化工(シノペック)、中国海洋石油(CNOOC)が貯蔵施設にガスを充填し終えたという。
報道によると、中国北部で新たに約320万世帯が13日に始まる冬場の暖房需要期にガスに転換する見通し。
ただ、国内景気の減速と石炭価格の下落を背景に、今冬のガス需要の伸び率は前年から半減するとみられている。
新華社によると、NDRCは中国北東部の公益会社が前年を上回る26日分程度の石炭在庫を持っていると報告した。
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