ニュース速報

ECBがTLTRO第3弾開始、供給額34億ユーロと期待外れ

2019年09月20日(金)02時09分

[フランクフルト 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は19日、市中銀行を対象とした長期資金供給オペ(TLTRO)の第3弾を開始した。域内企業に対する与信の流れを確保するのが狙い。ただ銀行への供給額は34億ユーロ程度にとどまり、期待外れの発進となった。

銀行側が過去に実施されたTLTROで借り入れた資金のうち、318億ユーロ相当の返済で合意していることに加え、TLTROの新たな条件に対する理解不足、さらには来月30日に導入される金利階層化を待ちたいという思惑などが背景にあるとみられる。

ノルデアのエコノミスト、ヤン・フォン・ゲーリッヒ氏は「今回のオペは明らかに残念な結果に終わり、ECBが期待するほど新たなTLTROが強力な政策手段となり得ないことが浮き彫りになった」と話した。

ECBは先週の理事会でTLTROの条件緩和を決定。期間を当初の2年から3年に延長したほか、金利は預金金利のマイナス0.5%に設定した。これにより銀行は貸出目標を達成すれば一定の払い戻しを受けることができる。

また金利階層化の導入に伴い、銀行がECBに預ける預金の一部がマイナス金利の適用、つまり預金に対する利払いを免除され、銀行にとっては利ざやを高める機会となる。このため、12月のオペでは供給額が増える可能性もある。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

AI半導体の米セレブラス、評価額230億ドルで10

ビジネス

自動車各社、米政権の燃費規制緩和案を支持も一部変更

ビジネス

日経平均は小幅続落で寄り付く、米ハイテク株安が重し

ワールド

パウエル氏への刑事捜査、米上院銀行委員長が異議 「
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流していた? 首相の辞任にも関与していた可能性も
  • 4
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 7
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 8
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 9
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 10
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中