ニュース速報

日米首脳、北朝鮮ミサイル発射巡り見解相違

2019年08月25日(日)21時43分

[ビアリッツ(フランス) 25日 ロイター] - トランプ米大統領と安倍晋三首相は25日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開催されているフランス南西部のビアリッツで会談、北朝鮮による一連のミサイル発射については、日米が引き続き連携して対応する方針を維持したものの、安倍首相が国連決議違反だと指摘したのに対し、トランプ大統領は米朝首脳間の合意違反ではないと述べるなど、見解の相違がみられた。

北朝鮮は24日、短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体2発を発射した。北朝鮮によるミサイル発射は、米朝首脳が南北軍事境界線で会談した6月30日以降、7回目。また、韓国が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を決めた直後のタイミングとなった。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との関係を尊重するトランプ大統領は、会談の冒頭、短距離ミサイル発射は合意違反でなく、他の国もやっていると語った。

「委員長は核実験はしていない。やっているのは、ずっと標準的な短距離ミサイル(の発射実験)だ。短距離ミサイルの発射実験は、多くの人々が行っている」と指摘。

北朝鮮によるミサイル発射を懸念しているかとの質問に対し「気に入らないが、かれは合意に違反していない」と述べた。

安倍首相は、北朝鮮によるミサイル発射は、国連安全保障理事会の決議違反と指摘。

北朝鮮問題で、トランプ大統領が自身の立ち位置に近づいてくれることを望むかとの質問に対し、安倍首相は、北朝鮮については、常にトランプ大統領と共通の理解を持ち続けることになるとの認識を示した。

その上で、米朝の対話を支持していると述べた。

*発言を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

赤沢氏「合意の結論に直ちに結びつかず」、対米交渉を

ワールド

ロサンゼルスで移民の抗議活動、トランプ政権が州兵派

ワールド

コロンビア大統領選の候補者、銃撃される 容疑者逮捕

ビジネス

CPIや通商・財政政策に注目、最高値視野=今週の米
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 4
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 5
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 6
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 7
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 8
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 9
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 10
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中