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インフレ期待低下懸念、金利政策急がず=フィラデルフィア連銀総裁

2019年05月20日(月)08時31分

[カムデン(米ニュージャージー州)/フィラデルフィア 17日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は17日、インフレ期待の低下に懸念を表明し、金利政策で急がない考えを示した。

記者団に語った。ただ年内最大1回の利上げを引き続き見込んでいるとした。

ハーカー総裁は「インフレがわれわれの目標である2%を下回って推移し、失業率が低水準にあり、賃金が上昇していれば、好ましいように見える」とした上で、インフレの鈍化は「方向転換が難しいスパイラルを引き起こす」と懸念を示した。

総裁はまた「経済成長を抑制している要因は金融政策ではない」とし、雇用主が条件を満たす従業員を確保できないなど他の問題が要因だとの認識を示した。

この後行った講演では、連邦準備理事会(FRB)が政策の枠組み見直しの一環で、現行の政策が引き続き、雇用情勢に最適な方策であることを確実にすることを望んでいると述べた。

ハーカー総裁は、FRBが「適切な目標を据え、正しい情報を見極め、現在の政策ツールがなお雇用にとって最適」であることを確実にしたいと語った。

*内容を追加しました。

ロイター
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