『アステイオン』本誌

2021/5月発売
vol094

特集:再び「今、何が問題か」

2021/5発売

2012年5月発行の『アステイオン』76号では、「今、何が問題か」を特集テーマに、新たに発足した編集委員会のメンバー全員が論考を寄せた。 ほぼ10年たった今。編集委員会を再編成したのを機会に、再び「今、何が問題か」を新旧の編集委員の全員が語ることで、改めて「今」を問いたい。

目次

【特集】

  • 巻頭言田所昌幸
  • 品位ある社会の構築に向けて中西寬
  • 中国の問題、中国という問題 岡本隆司
  • 言と行、言と文――二重の不一致について武田 徹
  • 通貨と実体経済の異常な関係――ポスト・コロナにインフレの種土居丈朗
  • 疾走する技術に引き裂かれた社会と文化の行方張 競
  • 未来を失ったわれわれの希望――「心地よい停滞」のあとに田所昌幸
  • 文系と「価値」、文系の「価値」苅部 直
  • 専門知の居場所待鳥聡史
  • 歴史としての中東問題池内 恵
  • 「インド太平洋の世紀」に細谷雄一

【論考】

  • 西太平洋連合を構想する北岡伸一
  • 民主主義をめぐる「トランプのジレンマ」渡辺将人
  • 危機管理としての日本のコロナ対応相良祥之

【世界の思潮】

  • 牛疫との闘いに見るウイルス制覇のヒント詫摩佳代
  • 香港デモの語れない話を語る安田峰俊
  • 印中国境問題――深層を読み解くためのチベット・ファクター笠井亮平
  • 弱き者よ、汝の名は白人男性作家なり?野崎 歓

【時評】

  • 建築に見る日本文化論高階秀爾
  • 取り違えられた記憶渡辺 裕
  • クツヌギ藤森照信
  • 新型コロナウイルスワクチン事情新妻耕太
  • 他者理解のためのしんどい日々濱野ちひろ
  • ニュースの見出しと「言葉の実習」古田徹也
  • 人がいいのにもほどがある奥本大三郎

【写真で読む研究レポート】

  • 「生命循環」を祈る「渦巻」――ユーロ=アジア文明を架橋する文様芸術鶴岡真弓
  • 博物学者・南方熊楠と学術賞の効能志村真幸

【連載】

  • 夢を種蒔く人・厨川白村――英語教師から新進気鋭の評論家へ(下)張 競
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