フランス代表の主将キリアン・エムバペは、2026年FIFA男子ワールドカップ(W杯)でゴールデンブーツを獲得、2つのW杯でゴールデンブーツに輝いた史上初の選手となった。
しかし、エムバペ自身は、フランス代表の結末が違うものになるのであれば、大会で記録した10得点と4アシストのすべてを手放しても構わないと考えているようだ。
W杯でフランスは圧倒的な強さを見せた。負ける姿を想像できるものは誰もいなかっただろう。しかし、準決勝でスペインに0対2で敗れたことで、それまでの快進撃は意味を失った。続くイングランドとの3位決定戦にも敗れたが、試合は両チーム合わせて10得点が飛び交う、6対4の壮絶な打ち合いとなった。
エムバペは、W杯の結果を受け止めるまでに数週間を要した。そして、インスタグラムに長文の声明を投稿。W杯でトロフィーを持ち帰れなかったことに悔しさを滲ませつつも、ファンやチームメート、そして退任したディディエ・デシャン監督に繰り返し感謝を伝えた。
また、エムバペは、子どもの頃から「一度だけでも」W杯でプレーすることを夢見ていたと振り返った。しかし、現在までに3大会に出場し、そのうち2018年大会では優勝を果たしたこと、この夏はフランス代表の主将も務めたことを「決して忘れない」と記した。
フランス代表を率いたディディエ・デシャンに対しては、「伝えるべきことをすでに伝えた」としたうえで、デシャンがエムバペの考えを「分かっている」とした。
57歳のデシャンは、W杯終了後にフランス代表監督を退任。『ジ・アスレチック』のニック・ミラーによると、14年間にわたる在任期間中、選手と監督の両方でW杯を制した史上3人目の人物となった。
7月28日、フランスサッカー連盟はデシャンの後任としてジネディーヌ・ジダンを正式に任命した。かつてバロンドールを受賞したジダンは2030年W杯で、選手と監督の両方でW杯優勝を果たす史上4人目の人物を目指す。