[ワシントン 10日 ロイター] - 米司法省は10日、マルウェア(悪意のあるソフトウエア)に感染した何万ものコンピューターの世界的なネットワーク(ボットネット)「Kelihos(ケリホス)」に対する取り締まりに着手したと発表した。
同省によると、ケリホスを運営しているのは、週末にスペインで逮捕されたロシア人のコンピュータープログラマー、ピョートル・レブショフ氏。ケリホスは、米マイクロソフト<MSFT.O>の基本ソフト(OS)「ウインドウズ」を搭載したコンピューターに感染し、2010年ごろに最初に確認されたという。
匿名を条件に語った司法省当局者は、ケリホスは世界中のコンピューター利用者を標的とした犯罪活動に利用されているとした上で、今回の取り締まりは、昨年の米大統領選に関連したものではないと語った。
時には10万台以上の感染したコンピューターで構成されることもあるボットネットは、株価操作やパスワード窃盗、ランサムウェアを含むマルウェアに感染させるなど、様々なスパム攻撃を実行するのに利用される。
司法省によると、「犠牲」となったコンピューターを救うために、米国はケリホスを無力化する対策を取る許可を裁判所から入手。対策には、代用サーバーの構築や同ボットネット運営者から送られる命令の遮断などが含まれるという。