限られた財源の奪い合いになるのは確実

これまで一部の政党は、経済対策を通じて景気を後押しすることで税収を増やし、これを財源に充てる、あるいは国債に増発余地を生じさせるとのロジックを展開していたが、トランプ関税で企業業績が悪化すれば、この理屈は成立しない。限られた財源の奪い合いになるのは確実であり、野党の足並みもそろっていないことから、議論が紛糾するのはほぼ確実と言えるだろう。

もっとも、そうした状況であるが故に、どの党が何を主張するのかしっかり見極めることで、各党の本当の姿が理解できるとも言える。その点において、今回の景気対策は今後の政局や参院選の結果を占う上で、重要な意味を持つことになるだろう。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます