[マラケシュ(モロッコ) 14日 ロイター] - 2016年の世界の温室効果ガス排出量が364億トンと3年連続で横ばいとなることが、14日に発表された報告書で分かった。中国の排出量が減少したのが主な要因だという。
国際的な研究グループが、モロッコ・マラケシュで開催中の気候変動枠組み条約第22回締約国会議(COP22)に合わせ、学術誌アース・システム・サイエンス・データに研究結果を掲載した。
それによると、今年の化石燃料や産業活動による二酸化炭素排出量は、15年から0.2%の微増にとどまった。
研究者らは、世界的な経済成長の中で排出量が横ばいに保たれていることを歓迎しつつも、世界が環境に優しい経済に向かっているとはまだ言えないと警告している。
報告書の共著者であるノルウェー・オスロ国際気候環境研究センターのグレン・ピーターズ氏は、排出量の増加が鈍化した要因は中国にあると指摘。中国は今年、経済成長が鈍化し石炭消費が減少したことから、二酸化炭素排出量が0.5%減少する見通し。
また米国の今年の排出量は、石炭消費の減少により1.7%減少する。
一方、地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」からの早期脱退を唱える共和党のドナルド・トランプ氏が米大統領選に勝利したことで、COP22は米国の今後の政策をめぐる不透明感に包まれている。