[フランクフルト 13日 ロイター] - ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は13日、富や権力を追及するあまり、欧州社会で一部の階級層が取り残されているとした上で、統合の恩恵が共有されず、社会が分断されれば欧州連合(EU)が目指す単一市場は道半ばで終わる恐れがあるとの考えを示した。
ギリシャやスペインなどとりわけ周辺諸国は長年にわたる景気低迷にあえいでおり、一部指導者からは、欧州の社会的理想は崩壊したとの指摘や、もっと規制を強化すべきといった声が聞かれる。
総裁は「われわれは統合による再分配の側面にもっと注意を払う必要がある。富や権力の追及で築いた社会によって取り残された人々がおり、そうした人たちの声に耳を傾けなければ、市場開放や競争力強化で大きな進展はないとおもわれる」と語った。
その上で、公平な税制や失業保険基金、技能再開発基金等のプロジェクトに関する最近の議論は、すべてこうした考えを踏まえて行われており、目指す目標は一致していると述べた。