[シドニー 6日 ロイター] - 豪準備銀行(中銀)は6日発表した四半期金融政策報告のなかで、インフレ見通しを引き下げたほか、賃金や物価圧力をめぐる先行き見通しを主な不透明要因に挙げた。追加利下げに含みを持たせる格好となった。

一方、成長率については、2018年半ばにかけて強含むとの予想を維持、追加利下げの有無に関して明確なガイダンスは示さなかった。

豪中銀は3日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低となる1.75%とした。第1・四半期のインフレ率が弱かったことを理由に指摘していた。

四半期報告を受け、豪ドル<AUD=D4>は1豪ドル=0.74米ドル割れし、2カ月ぶりの安値を付けた。

豪中銀は四半期金融政策報告で、2016年の基調インフレ率は1─2%になるとし、従来予想2─3%から引き下げた。豪中銀は、インフレ率を中期的に2─3%のレンジ内に維持することを目標としている。

豪中銀はまた、賃金の上昇率についての見通しも下方修正したうえで、賃金の伸びは「これまで想定していたよりも長く現在の低水準付近で推移し、その後もごく緩やかな上昇にとどまる」との見方を示した。

国内総生産(GDP)伸び率の見通しは据え置いた。2016年は2.5─3.5%のペースで成長し、低金利や豪ドルの下落を背景に、2018年半ばまでには3─4%成長へと加速する見込みとしている。

キャピタル・エコノミクスのオーストラリア・ニュージーランド担当チーフエコノミスト、ポール・ダレス氏は「今回の見通しは政策金利が近いうちに1.5%に引き下げられるとのわれわれの見方を後押しするものだ」と指摘。8月に追加利下げがあると見込んでいるという。

銀行間先物市場<0#YIB:>では、年末までに政策金利が1.5%に引き下げられることが完全に織り込まれた。

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